お弁当の大好きなおかずと言えば鶏の唐揚げだという方も多いのではないでしょうか。
学生時代、お母さんがつくってくれたお弁当に唐揚げが入っているだけで幸せな気持ちになりました。
そして、社会人なり、居酒屋などに行くようになると、鶏の竜田揚げといメニューと出会います。
鶏肉を味付けして、それを油で揚げてあり、見た目も唐揚げと同じです。この竜田揚げと唐揚げの違いは何でしょう。
日本から揚げ協会のかたの話によると、から揚げと竜田揚げには明確な違いがあるそうです。
まず、から揚げですが、から揚げと言うと鶏肉をイメージしますが、そうではなくて
- 油で素揚げしたもの全てを指す
- 粉をまぶして揚げた物全てを指す
つまり、食材は鶏でも野菜でもなんでもいいそうです。
さらに調味料も、揚げる時につける粉も何でも良くて決まりはないそうです。
一方、竜田揚げと呼ぶには2つの条件があるそうです。
- 醤油・みりんで下味をつける
- 揚げる時の粉は片栗粉をつけて揚げる
この2つの条件が揃わない竜田揚げと呼ばない。
ですが、揚げる素材はお肉でも魚でもなんでもいいそうです。
ところで、竜田揚げの名前の由来は?
日本海軍で活躍していた軍艦「龍田」で誕生した料理だからなんです。
第一次世界大戦直後、戦争による食料不足が深刻になり、国から海軍に安くて美味しい料理を作るように命令が下りました。
そこで、龍田の料理長は安いクジラの肉を使うことにしましたが、血合いが多いので生臭い。そこで、醤油・みりんを使いした味をして片栗粉で揚げてしっかり衣を付ける事にしました。
これによって生臭くなく美味しく食べることができ、軍艦・龍田で生まれた竜田揚げとして広まり、クジラ肉以外でも竜田揚げと言われるようになったそうです。