TV番組【林修の今でしょ講座】で『肉を学ぶ特別講座』を放送。長生きしている健康長寿の方170人を調査してみると、153人がお肉が好きで良くお肉を食べていると答えられていました。
番組では、食と老化の関係を医学的に研究している、日本機能性医学研究所 所長の斉藤糧三先生をむかえてお肉の健康効果を放送。その内容をまとめています。

2017年5月に日本で国立がん研究センターなどの研究チームが大規模な臨床データーを発表。その内容は、肉などが多い欧米化の食事をした日本人は死亡リスクが1割減った。という内容。
これまでは、欧米型の食事は生活習慣のリスクが高くなると言われ続け、野菜を多く摂る日本食が良いと言われてきました。
ところが、斉藤先生の話によると、現在は変わってきておりお肉を食べるようになってから平均寿命が高くなってきていことが分かってきているそうです。肉の中には、カラダに大切な栄養が豊富に含まれているそうです。
お肉のカラダに良い働き
お肉は血液を作る
お肉には赤血球をつくるビタミン12が豊富に含まれています。ビタミン12は動物からでしか摂れない栄養素。ですので野菜ばかり食べているとビタミン12が不足してしまい、上手に血液が作れなくなったり、神経が上手に機能しなくなることが考えられるのです。
血管の老化を予防する豚の生姜焼き
血管の老化の大きな要因と言われているのが活性酸素です。実は、活性酸素が少量の場合は、細菌やウイルスを撃退してカラダに良い働きをしてくれます。ですが、増えすぎると血管を酸化させて硬くして動脈硬化に繋がってしまいます。
動脈硬化とは、血管が老化して硬く、狭く、もろくなること。それによって心筋梗塞や脳梗塞の原因になってしまいます。
豚肉には、”カルノシン”と言う物質が含まれています。その物質は、血管の酸化を抑制し動脈硬化を予防する働きに期待ができるそうです。
さらに、豚の生姜焼きに使う生姜にはジンゲロールと言う物質が含まれています。加熱することでジンゲロンと言う物質に変わります。そのジンゲロンは血管の炎症を抑える働きに期待されています。
意外な事に今はタンパク質不足!
昔と違い、現在の日本は飽食の時代、栄養が足りていないなんて考えもしない人が多いのではないでしょうか。ところが、実は低栄養の方が現在増えているそうです。それも高齢者の方に多いそうです。
厚生労働省の最新の報告によると70歳以上の3人~4人に1人の割合で低栄養の人がいるそうです。しかも、その多くの人が自分が低栄養だと実感されていないとのことです。その、足りなくなっている栄養素はタンパク質です。
アルブミン値と言うのをご存知ですか?
これは、肝臓で作られるタンパク質の事で、アルブミンの値が正常値よりも低いと心筋梗塞などの冠状動脈心疾患や肺炎になるリスクが高くなると考えられており、そのまま放置していると、寝たきりの要介護になったり、死亡してしまうケースもあり、医療関係者の間で心配されているそうです。
なるべく、意識してタンパク質を摂る食事を心がけましょう。タンパク質多い食べ物は、大豆、魚、卵、肉などですが、特にお肉には効率的にタンパク質がとれる優れた食材なんだそうです。
